山菜採りで出会った「ヒサルキ」──祖父が絶対に語ろうとしなかった山の怪異
2009年、オカルト板に投下された山中の怪異体験スレ。祖父の山で遭遇した「ヒサルキ」の正体とは何だったのか。
1: 名無しさん@山菜採り 2009/05/04(月) 23:42:18
M県の山奥で育った者です。 ずっとロムってたんだけど、最近このスレで山系の話が増えてるんで 自分の体験も書こうと思って出てきました。
今から6年前、2003年の春に山菜採りで入った山で起きた話です。 うちの祖父は元マタギで、山のことは何でも知ってる人だった。 俺も小学校の頃から祖父について山に入ってたから、山菜やキノコの 場所はだいたい頭に入ってる。
ただ祖父には「絶対に入るな」と言われてた沢がひとつあった。 理由を聞いても「とにかくダメだ」としか言わない。 俺はそん時21で、まあ若気の至りってやつで、その沢に入った。
長文になります。文才ないんで読みにくいかもしれんけど勘弁してください。
4: 名無しさん 2009/05/04(月) 23:48:55
1 乙 山系の話好きだから期待
6: 名無しさん 2009/05/04(月) 23:50:12
kwsk
8: 名無しさん 2009/05/04(月) 23:52:03
M県ってどこだ? 宮城? 三重?
10: 名無しさん@山菜採り 2009/05/04(月) 23:58:44
8 身バレ怖いんで県名は勘弁。東北とだけ。
続き書きます。
その日は4月の下旬で、山菜のシーズン真っ盛りだった。 朝の5時に家を出て、祖父のジムニーで林道の終点まで行く。 そこから徒歩で1時間くらい登ると、コゴミやウドが取れるポイントがある。 祖父はその日、膝の調子が悪いってことで家に残った。 俺一人で山に入った。これが間違いだった。
いつものポイントでコゴミを採ってたんだけど、その年は雪解けが早くて もう大きくなりすぎてるのが多かった。もっと奥に行けば まだ小さいのがあるだろうと思って、沢沿いを上流に歩いた。 気がついたら、祖父に止められてた沢の入口に立ってた。
目印の赤テープが巻かれた杉の木。祖父が自分で巻いたやつだ。 「ここから先はダメだ」って何度も言われた場所。 でもその日は天気もよくて、沢の奥から風が吹いてきて、 湿った土と若葉の匂いがして、ちょっとだけ覗いてみるかって思った。
Photo by Siborey Sean on Unsplash
13: 名無しさん 2009/05/05(火) 00:02:11
フラグ立ちすぎだろ (((((( ;゜Д゜))))))
15: 名無しさん 2009/05/05(火) 00:04:33
1 じいちゃんが止めた沢に入るとか死亡フラグの教科書
17: 名無しさん 2009/05/05(火) 00:06:08
これ釣りだろ。写真うpできるの?
19: 名無しさん@山菜採り 2009/05/05(火) 00:12:45
17 釣りじゃない。写真は撮ってない。当時それどころじゃなかった。
続き書く。
赤テープの杉を越えて沢に入った。最初は何もおかしくなかった。 沢の幅は3メートルくらいで、両側に杉が密生してて薄暗い。 足元は苔むした石がゴロゴロしてて、水量はそんなに多くない。
15分くらい歩いたところで、空気が変わった。 どう言えばいいかわからんけど、急に重くなった。 湿度が上がったのかもしれないけど、それだけじゃない。 首の後ろがぞわぞわする。鳥の声が聞こえなくなった。 さっきまでウグイスが鳴いてたのに、しん、と静かになった。
それで気づいた。匂いが変わってる。 さっきまでの若葉の匂いじゃなくて、なんか獣臭い。 熊かと思って立ち止まった。熊鈴は持ってたから鳴らした。 でも匂いが熊とも違う。もっと生臭い。鉄っぽい匂い。
俺は沢の真ん中に立って、上流を見た。
そしたら、20メートルくらい先の岩の上に「何か」がいた。
22: 名無しさん 2009/05/05(火) 00:15:09
( ;゜Д゜)
24: 名無しさん 2009/05/05(火) 00:16:42
1 「何か」ってなんだよ 動物か?
26: 名無しさん 2009/05/05(火) 00:17:55
wktk
Photo by Nicholas Selman on Unsplash
28: 名無しさん@山菜採り 2009/05/05(火) 00:24:31
24 最初は猿かと思った。岩の上にしゃがんでる感じで、 背中がこっちを向いてた。灰色っぽい毛。 でも大きさがおかしい。猿にしてはでかすぎる。 子供くらいの大きさ。5歳か6歳の子供がうずくまってるサイズ。
俺は動けなかった。 そいつがゆっくり振り向いた。
顔が、ない。
いや、ないんじゃなくて、のっぺらぼうとも違う。 顔があるべき場所が、影になってて見えない。 日が差してる方向とか関係なく、そこだけ暗い。 穴みたいに黒い。
そいつが口を開いた。顔がないのに口だけ見えた。 真横に裂けた口。人間の口じゃない。 で、笑った。ニタァって。音もなく。
俺の体が動いたのは本能だったと思う。 背中を向けて走った。沢の石で何回も滑った。 膝を切って、手のひらも切って、血だらけになりながら走った。 後ろから「ぱたぱたぱた」って足音がした。 石の上を素足で走るような軽い音。近づいてくる。
赤テープの杉が見えた瞬間、足音が止まった。 ぴたっと。 振り返る勇気はなかった。そのまま走って林道まで戻った。
31: 名無しさん 2009/05/05(火) 00:27:44
((;゜Д゜))ガクガクブルブル 赤テープで止まったってことはじいちゃんの結界みたいなもんか?
33: 名無しさん 2009/05/05(火) 00:29:18
これヒサルキ系じゃね? 山の猿っぽい怪異で顔が見えないやつ 東北の山間部に伝承あるって聞いたことある
35: 名無しさん 2009/05/05(火) 00:31:02
マジレスすると熊に驚いてパニックで幻覚見ただけでは (´・ω・`)つ病院
37: 名無しさん 2009/05/05(火) 00:32:50
33 ヒサルキって何だ? kwsk
39: 名無しさん 2009/05/05(火) 00:35:22
37 俺も詳しくないけど、前にオカ板で読んだことある。 山に出る猿に似た怪異で、追いかけてくるらしい。 犬神とか管狐みたいな憑き物の一種って説もあったな。 民俗学的にはっきりした文献はないんだけど、 体験談がネット上にいくつかある。 特徴が「顔が見えない」「笑う」「走ると追ってくる」で 1 の話とめちゃくちゃ一致してる。
Photo by Pramod Tiwari on Unsplash
41: 名無しさん@山菜採り 2009/05/05(火) 00:43:18
33 >>39 ヒサルキ。今検索した。鳥肌が止まらん。 俺が見たのまんまこれじゃないか。
話の続き書く。
家に帰って祖父に全部話した。 祖父の顔が真っ青になった。生まれて初めてあんな顔見た。
祖父は俺を居間に座らせて、仏壇から塩と線香を持ってきた。 線香の匂いが部屋に充満する中で、祖父が話してくれた。
「あの沢にはヒサルキがおる。わしの爺さんの代から言い伝えられとる。 山の奥に棲んどって、入ってきた人間を追う。 追いつかれたら憑かれる。憑かれたら山に引き戻される。 赤テープは俺が若い頃に神主に頼んで祓ってもらった境界だ。 あっから先に入るなと何度も言うたろうが」
祖父は怒ってるというより怯えてた。 「追いつかれとらんか」と何度も聞いてきた。 俺が「赤テープのところで足音が止まった」と言ったら、 少しだけ安堵した顔になった。 でもその晩、祖父は近くの神社に電話して、翌日お祓いの予約を入れてた。
44: 名無しさん 2009/05/05(火) 00:47:03
じいちゃんGJ マタギが「ダメだ」って言うものにはマジで近づいちゃダメだぞ
46: 名無しさん 2009/05/05(火) 00:48:55
うちのばあちゃん秋田だけど似た話してたわ 山で猿みたいなのに追いかけられた人が帰ってきてから 毎晩うなされて、最後には山に入って行方不明になったって 地元では「猿に呼ばれた」って言うらしい
48: 名無しさん 2009/05/05(火) 00:50:29
46 それヤバイだろ 1 のじいちゃんが「憑かれたら山に引き戻される」って言ったのとまんま同じじゃん
50: 名無しさん 2009/05/05(火) 00:52:14
保守 sage
📺 関連映像: ヒサルキ 山の怪異 体験談 怖い話 — YouTube で検索
52: 名無しさん@山菜採り 2009/05/05(火) 01:08:33
46 まんまそれだ。祖父も同じようなこと言ってた。 「追いつかれた者は、夢の中で沢の音が聞こえるようになる。 そのうち歩いて山に戻っていく」って。
お祓いの話を書く。
翌日、祖父と一緒に地元の神社に行った。 神主のTさんは祖父の古い知り合いで、事情を聞いて すぐに本殿で祓ってくれた。
Tさんが言うには、あの沢周辺には昔から 「去る神」だか「猿神」だかの類いが棲んでいるという伝えがあって、 集落の古い人たちは「ヒサルキ」と呼んでいたらしい。 「日去る鬼」とも「避猿鬼」とも字を当てるけど、 正確な表記は誰もわからない。
Tさんは「境界の赤テープを越えなければ問題ない。 今回は境界で止まったようだから、大事には至っていないだろう。 ただし、もし夢の中で沢の音が聞こえ始めたら、すぐに来なさい」 と言った。
帰りの車の中で祖父が初めて教えてくれた。 祖父の弟、つまり俺の大叔父にあたる人は、 昭和40年代にあの沢に入って行方不明になっている。 3日間山狩りをしたが見つからなかった。 祖父は「ヒサルキに連れていかれた」と信じていた。
俺はそのとき初めて、大叔父の存在を知った。 家族の誰もその人の話をしたことがなかった。
55: 名無しさん 2009/05/05(火) 01:12:45
Σ(゜Д゜) 大叔父さん行方不明て これガチのやつじゃん
57: 名無しさん 2009/05/05(火) 01:14:22
民俗学的に言うと「猿神」系の山岳信仰に出てくる存在だな 山の神の使いが猿の姿をとるって伝承は東北に限らず 日本各地にある。柳田國男の遠野物語にも猿の怪異はあるし 松谷みよ子の民話集にも類似の話がある
ただ「ヒサルキ」っていう固有名詞はワカラン ネット発の名前かもしれんし、本当にローカルな呼び名かもしれん
59: 名無しさん 2009/05/05(火) 01:16:08
1 で、今は大丈夫なのか? 沢の音聞こえてないよな?
Photo by Hat Trick on Unsplash
61: 名無しさん@山菜採り 2009/05/05(火) 01:28:44
59 お祓いの後しばらくは何もなかった。 普通に生活してた。膝と手のひらの傷も治った。
でも、3ヶ月くらい経った頃から、たまに夢を見るようになった。
夢の中で、俺はあの沢に立ってる。 水の音がする。冷たい風が吹いてる。 足元の石が濡れてて、苔の匂いがする。 で、上流の方から「ぱたぱたぱた」って足音が聞こえる。
そこで目が覚める。毎回同じ。
最初は月に1回くらいだった。 それが最近、週に2回くらいになってる。
祖父は一昨年亡くなった。 Tさんの神社に行こうと思ってるんだけど、 仕事が忙しくてなかなか実家に帰れてない。
目が覚めた後、しばらく耳の奥で水の音が残ってる気がする。 気のせいだと思いたい。
63: 名無しさん 2009/05/05(火) 01:31:22
おいおいおいおい 頻度増えてるのマジでヤバイだろ 仕事とか言ってないで早く神社行けよ
65: 名無しさん 2009/05/05(火) 01:32:55
61 これ>>46の「毎晩うなされて、最後には山に入って 行方不明になった」パターンと同じ経過たどってないか? (((((( ;゜Д゜))))))
67: 名無しさん 2009/05/05(火) 01:34:18
1 頼むからリアルに神社行ってくれ 夢の頻度が増えてるのは相当まずい気がする
69: 名無しさん 2009/05/05(火) 01:35:44
マジレスすると反復性の悪夢はPTSDの症状でもあるから 心療内科も選択肢に入れた方がいい 霊的なものかどうかは置いといて、精神衛生的にも
71: 名無しさん 2009/05/05(火) 01:37:02
69 それはそうだけどオカ板でそれ言うか (`・ω・´) 両方行けばいいだろ
73: 名無しさん@山菜採り 2009/05/05(火) 01:45:33
63 >>67 >>69 ありがとう。ホントにありがとう。 来月実家に帰る予定があるから、その時にTさんの神社に行くつもりです。 心療内科も考えてみる。
ひとつだけ書いてなかったことがある。
夢の中で、あの「何か」が前より近い位置にいる。 最初は20メートル先の岩の上だった。 最近の夢では、10メートルくらいの距離に立ってる。
で、やっぱり笑ってる。
これが何なのか、知ってる人がいたら教えてほしいです。 長文失礼しました。読んでくれた人ありがとう。
75: 名無しさん 2009/05/05(火) 01:48:09
近づいてきてる…
_| ̄|○
77: 名無しさん 2009/05/05(火) 01:49:55
1 来月じゃなくて今週末に行け 距離が縮まってるとかシャレにならん
79: 名無しさん 2009/05/05(火) 01:51:33
これマトメサイトに乗るレベル
1 乙 そしてマジで無事を祈る
81: 名無しさん 2009/05/05(火) 02:03:12
1 まだいるか? 追加で聞きたいんだけど Tさんの神社は何系? 出雲系? 熊野系? 猿神退治の伝承があるのは大体日吉系の山王信仰なんだが
83: 名無しさん 2009/05/05(火) 02:15:44
1 生きてるか?
85: 名無しさん 2009/05/05(火) 02:32:08
寝落ちしたか規制か 保守
87: 名無しさん@山菜採り 2009/05/05(火) 03:01:22
81 すまん、ちょっと手が震えて打てなかった。 神社の系統は正直よくわからない。山の麓にある小さな神社で、 鳥居は石造りで、本殿の脇に猿の石像がある。 それくらいしか覚えてない。
83 生きてる。多分。
さっき窓の外を見たら、街灯の下に猫がいた。 猫だと思う。猫だよな。
もう寝ます。皆ありがとう。
89: 名無しさん 2009/05/05(火) 03:04:55
猿の石像がある神社…山王系か庚申系だな どっちにしても猿神信仰と関係が深い
1 最後の3行が怖いんだが
91: 名無しさん 2009/05/05(火) 03:06:33
「猫だと思う。猫だよな。」
( ;゜Д゜)
93: 名無しさん 2009/05/05(火) 03:12:18
1 …返事ないな dat落ちする前に保存しといた (´・ω・`) >>1 無事を祈る
Photo by Sora Sagano on Unsplash
このスレッドはその後、>>1 の書き込みがないまま dat 落ちした。 翌年、別のスレで「去年の山菜採りスレの>>1 知ってる人いる?」という書き込みがあったが、 誰も消息を知らなかった。
ヒサルキについては、2000年代のオカルト板を中心にいくつかの体験談が散見されるものの、 民俗学の正式な文献に「ヒサルキ」の名前で記載された例は確認されていない。 猿神、去る神、山の憑き物といった東北の山岳信仰との関連を指摘する声はあるが、 その正体が何なのか、結局のところ誰にもわかっていない。
もっと深く知りたい人向けに、山の怪異や日本の民俗伝承に関する書籍をいくつか。スレ内でも名前が挙がっていたものを含めて紹介します。
田中康弘『山怪 山人が語る不思議な話』(山と溪谷社)は、現役の猟師や山仕事の人々から聞き取った山中の不思議な体験談を集めた一冊。ヒサルキそのものは出てこないが、山で「何か」に遭遇した人々の生々しい証言が読める。柳田國男『遠野物語』(岩波文庫)は言わずもがな、東北の山間部に伝わる怪異譚の古典。猿の怪異や神隠しの話も収録されている。同じく柳田の『禁忌習俗事典』(河出文庫)は、日本各地の「やってはいけないこと」を網羅しており、山に入る際の禁忌も多数記載。松谷みよ子『現代民話考 河童・天狗・神かくし』(筑摩文庫)は、昭和の日本各地から集められた民話・怪談を分類整理したもので、山の神に連れ去られる話が複数ある。松村進吉『「超」怖い話 怪歴』(竹書房文庫)は実話怪談のアンソロジーで、山中での遭遇譚も収録されている。
本記事は世界各地の伝承・都市伝説・公開報道を編集したものです。個別の事象が超常現象であると主張するものではなく、文化史的な記録としてお読みください。心霊スポットへの無断侵入は法的トラブルの原因になります。立入禁止表示には必ず従ってください。
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山怪 山人が語る不思議な話
田中康弘 / 山と溪谷社
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遠野物語
柳田國男 / 岩波文庫
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禁忌習俗事典
柳田國男 / 河出文庫
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現代民話考 河童・天狗・神かくし
松谷みよ子 / 筑摩文庫
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