祖父の納屋から出てきた「二つの顔を持つ人形」──開けた者が順番に倒れていった話
解体予定の納屋の奥から見つかった異形の木像。それを開封した家族が次々と体調を崩し始める。2009年オカ板に投下された戦慄のスレを再構成。
1: 名無しさん@納屋の孫 2009/03/21(土) 23:08:14
去年の暮れ、祖父の家の納屋を解体することになって、その片付けの最中に出てきたものの話を書きに来た。
俺自身は霊感とかまったくない人間です。心霊写真を見ても「ふーん」で終わるタイプ。 ただ今回の件はちょっと自分の中で処理しきれなくて、誰かに聞いてほしくてカキコしてます。
先に言っとくと、写真はない。撮れる状況じゃなかったのと、後で書くけど撮らなくて正解だったと思ってる。 長文になると思う。文才もないので読みにくいかもしれません。許してください。
まず登場人物を整理する。 俺をA、俺の父親を父、祖父をじいちゃん、父の弟(叔父)をB叔父、 B叔父の嫁をCさん、近所の寺の住職をDさんとします。
場所は岐阜県の山間部。具体的な地名は勘弁してほしい。 じいちゃんの家は築100年以上の古い農家で、母屋の裏手に同じくらい古い納屋がある。 いや、あった。去年の12月に解体したから。
話はその解体の2日前、12月の頭に始まる。
4: 名無しさん 2009/03/21(土) 23:12:55
岐阜の山間部か。コトリバコ系の匂いがするな 支援
6: 名無しさん 2009/03/21(土) 23:14:02
kwsk
8: 名無しさん 2009/03/21(土) 23:15:38
(((((( ;゜Д゜)))))) 岐阜ってだけでもうやばい
11: 名無しさん@納屋の孫 2009/03/21(土) 23:24:47
4 コトリバコ系とはちょっと違うと思う。呪いの道具というより、もっと得体の知れないもの。
続き書きます。
12月の頭の土曜日、俺と父とB叔父の3人で納屋の中身を片付けることになった。 じいちゃんはもう90過ぎで足が悪いから、母屋で座ってるだけ。 納屋は普段は農具とか漬物樽とか、使わなくなった家具なんかを突っ込んでた場所で、 正直ここ20年くらいまともに開けてなかった。
中に入った瞬間、空気が違った。 湿った土の匂いと、もうひとつ、線香みたいな、でも線香じゃない甘ったるい匂い。 B叔父が「動物でも死んでんのか」って言ったのを覚えてる。
奥の方は天井が低くなってて、梁から何か布がぶら下がってた。 最初は古い蚊帳か何かだと思った。 でも近づいてみると、布というか、藁みたいなものを何重にも巻いて、 その上から麻の布で包んだ、長さ60センチくらいの包みだった。
梁から紐で吊るしてあった。地面につかないように。
父が「なんだこれ」って言って、B叔父が無造作に紐を切った。 落ちた瞬間、ずしっと重かった。5キロ以上はあったと思う。
14: 名無しさん 2009/03/21(土) 23:28:11
梁から吊るしてあった時点でヤバイだろ 地面につけないようにしてたんだぞ。意味があるに決まってる
16: 名無しさん 2009/03/21(土) 23:29:44
11 甘ったるい匂い
それ線香じゃなくて防腐用の樟脳じゃないか? 古い家だと虫除けに入れること多いぞ
19: 名無しさん 2009/03/21(土) 23:31:02
うp はよ
21: 名無しさん@納屋の孫 2009/03/21(土) 23:42:19
14 今思えばその通りだった。あの時点で気づくべきだった。 16 樟脳か。確かにそんな匂いだったかもしれない。でもそれだけじゃない匂いがした。 19 写真はない。すまん。
続き。
B叔父が包みを地面に下ろして、麻布をほどき始めた。 父は「ちょっと待て、親父に聞いてからにしろ」って言ったんだけど、 B叔父は昔からせっかちな人で、もうほどき始めてた。
藁を3重くらい剥がした中に、さらに和紙みたいなもので包んだ層があった。 和紙には墨で何か書いてあったけど、崩し字で読めなかった。 ところどころ赤黒い染みみたいなものがあった。
最後の和紙を剥がした時、B叔父が「うわっ」って声を出して手を離した。
中にあったのは木像だった。 高さ50センチくらい。材質は分からないけど、黒ずんだ木で彫られてる。
顔が2つあった。
胴体は1つなのに、首から上が2つに分かれていて、それぞれ別の方向を向いてる。 片方は目を見開いて口を開けている。もう片方は目を閉じて、薄く笑ってる。 腕は4本。片方の2本は胸の前で何かを抱えるような形で、もう片方の2本は下に垂らしてる。
最初に思ったのは「仏像か?」ってこと。 でも仏像にしてはおかしい。台座もないし、全体的に歪んでる。 プロが彫ったものじゃなくて、素人が一生懸命彫ったような感じ。 でも顔の表情だけは妙にリアルで、その落差が気持ち悪かった。
24: 名無しさん 2009/03/21(土) 23:45:33
リョウメンスクナじゃねーか 両面宿儺。飛騨地方の伝承だろ 岐阜の山間部って飛騨か?
26: 名無しさん 2009/03/21(土) 23:46:18
Σ(゜Д゜) 両面宿儺の模刻か? 日本書紀にも出てくる異形の存在だぞ
28: 名無しさん 2009/03/21(土) 23:47:55
マジレスすると飛騨地方には両面宿儺を祀った寺が実際にあるぞ 善無畏寺とか千光寺とか ただ普通の宿儺像は寺に安置されてるもんで、納屋に隠すもんじゃない
30: 名無しさん 2009/03/21(土) 23:48:40
これ釣りだろ 両面宿儺なんてJu○utsu○aisenで有名になっただけで 実際に木像が出てくるわけない
33: 名無しさん@納屋の孫 2009/03/22(日) 00:01:08
24 俺はその名前を後から知った。両面宿儺。じいちゃんに聞いた時に出てきた言葉。 30 釣りじゃないです。信じてもらえなくても構わないけど、俺は書かずにはいられなかった。 あと漫画は関係ない。じいちゃんの家にあったものの話をしてる。
続き書く。
木像を見た瞬間、3人とも黙った。 冬の夕方で、納屋の中はもう薄暗くなってた。 裸電球1個だけの明かりで、木像の2つの顔に影が落ちてた。 目を開けてる方の顔が、光の加減で微妙に表情が変わって見える。
沈黙を破ったのは父だった。
父「これ、触んな。親父に見せる」
B叔父が木像を布に包み直して、母屋に持っていった。 じいちゃんは居間のこたつに座ってた。木像を見せた瞬間、じいちゃんの顔が変わった。
90過ぎの老人が、あんな顔をするのを初めて見た。恐怖とか怒りとか、そういう単純なものじゃない。 諦めに近い表情だった。
じいちゃん「……出てきたか」
父「これ何なん。知っとったんか」
じいちゃん「わしの爺さんが……いや。ちょっと待て。それ、布ほどいたんか」
B叔父「ああ、中身見た」
じいちゃんが目を閉じた。長い沈黙があった。こたつの上の湯飲みから湯気が立ってて、 時計の音だけが聞こえた。
Photo by Kouji Tsuru on Unsplash
36: 名無しさん 2009/03/22(日) 00:04:12
諦めに近い表情だった
ここ鳥肌立った じいちゃんは知ってて隠してたんだな ((;゜Д゜))ガクガクブルブル
38: 名無しさん 2009/03/22(日) 00:05:30
1 のじいちゃん何か言ったか? 続き頼む
39: 名無しさん 2009/03/22(日) 00:06:11
(((((( ;゜Д゜))))))
42: 名無しさん@納屋の孫 2009/03/22(日) 00:19:55
じいちゃんが話してくれた内容をまとめる。 全部は書けない。じいちゃん自身も断片的にしか知らないみたいだったし、 途中で何度も黙り込んだ。会話の内容も覚えてるものを書いてるのでかなり乱文かもしれません。
じいちゃんの祖父、つまり俺の高祖父にあたる人が明治の終わり頃にあの木像を手に入れたらしい。 「手に入れた」というか「引き受けた」という言い方をじいちゃんはした。
高祖父は木こりで、山仕事の最中にある集落の古老から頼まれたと。 その古老は集落で最後の一人で、自分が死んだらこれを守る者がいなくなると言った。
じいちゃん「あの像はな、両面様って呼ばれとった。寺にあるような立派なもんじゃない。 あれは……村で何かあった時に使うもんだったらしい」
父「何かって何だ」
じいちゃん「……疫病とか。飢饉とか。誰かが持っていかんといかんものを、代わりに受けてもらう。 そういうもんだと聞いた」
つまり、身代わり。村の厄を引き受けさせるための像だった。
じいちゃん「だからほどいたらいかんかったんだ。あれは封じてあったんだ」
B叔父の顔が青くなった。
45: 名無しさん 2009/03/22(日) 00:23:40
うわあああああ 封印解いちまったのかよ
47: 名無しさん 2009/03/22(日) 00:24:55
マジレスすると、飛騨地方には両面宿儺信仰の流れを汲んだ民間信仰がいくつかあるぞ 寺社に祀られてる宿儺像とは別に、民間で作られた模刻像が集落単位で伝わってたという話は 郷土史の文献にちょくちょく出てくる
ただそれが「厄を引き受ける」用途ってのは聞いたことがない 普通は守護神として祀るもんだけど、逆の使い方をした集落があったってことか
49: 名無しさん 2009/03/22(日) 00:26:03
両面宿儺って日本書紀では朝廷に逆らった賊として書かれてるけど 飛騨の地元じゃ英雄なんだよな その二面性が「厄を引き受ける」って用途に転じたんじゃないか
51: 名無しさん 2009/03/22(日) 00:27:18
( ゚д゚) >>1 のB叔父大丈夫なのかよ
📺 関連映像: 両面宿儺 飛騨 伝承 民間信仰 — YouTube で検索
53: 名無しさん@納屋の孫 2009/03/22(日) 00:38:42
47 ありがとう。民間の模刻像って実際にあるのか。じいちゃんが嘘を言ってるわけじゃなさそうだ。 51 B叔父のことはこの後書く。
じいちゃんの話の後、父が「寺に持っていこう」と言った。 近所のDさん(住職)に電話したら、翌朝来てくれることになった。
その夜、俺はじいちゃんの家に泊まった。 木像は納屋に戻さず、母屋の仏間に一旦置いた。布で包み直して。
夜中の2時頃、目が覚めた。 理由は分からない。トイレでもない。ただ、ぱっと目が開いた。
静かだった。田舎の夜は本当に静かで、普段なら虫の声くらいはするんだけど、 その時は何も聞こえなかった。12月だから虫がいないのは当然なんだけど、 それにしても静かすぎた。風の音すらしない。
布団の中で天井を見てたら、仏間の方から、かすかに音がした。
こつ、こつ、こつ。
木を叩くような音。規則的で、でもゆっくり。 3回鳴って、止まった。また3回。止まった。
体が動かなかった。金縛りとかじゃなくて、動きたくなかった。 あの音の方に行ったらいけないと、体が分かってた。
音は5分くらい続いて、急に止んだ。 その後は朝まで何もなかった。
56: 名無しさん 2009/03/22(日) 00:42:01
53 3回鳴って、止まった。また3回
呪具系でよくある「合図」だな 封を解いたから目覚めたってことだろ ホントにヤバイやつじゃん
58: 名無しさん 2009/03/22(日) 00:43:22
1 死亡フラグ立ちすぎだろ 仏間に置くなよ……せめて外に出せよ
59: 名無しさん 2009/03/22(日) 00:43:55
これ釣りじゃないなら>>1 お祓い行った方がいい マジレスな
62: 名無しさん 2009/03/22(日) 00:44:30
保守
Photo by Jason Leung on Unsplash
65: 名無しさん@納屋の孫 2009/03/22(日) 01:02:17
58 今思えばホントにそう思う。 59 お祓いの話はこの後出てくる。
翌朝、Dさん(住職)が来た。70代のおじいさんで、うちの家とは長い付き合い。
木像を見せた時のDさんの反応が忘れられない。 包みを開けて、木像の2つの顔を見た瞬間、Dさんの手が止まった。 それからゆっくり布を戻して、低い声で言った。
Dさん「これは……うちでは預かれん」
父「なんで」
Dさん「正直に言う。わしの手に負えるもんじゃない。 これは仏像じゃない。供養の対象でもない。 宿儺の形をしてるが、中に入っとるのは宿儺さまじゃない」
Dさん「これにはな、念が入っとる。一つや二つじゃない。 何代にもわたって厄を吸わせたもんだ。 封をしてあったのには理由がある。あれ以上厄を吸えんようになったから封じたんだ」
Dさん「それを開けたということは……もう溢れ始めとるかもしれん」
この時、B叔父が急に咳き込み始めた。 最初は風邪かと思った。でも咳が止まらない。 顔が真っ赤になって、Cさん(B叔父の嫁)が背中をさすってた。
Dさんが経を唱え始めた。般若心経だったと思う。 経が終わる頃にはB叔父の咳は収まってたけど、ぐったりしてた。
68: 名無しさん 2009/03/22(日) 01:05:55
B叔父やべぇだろ 封を解いた本人が最初にやられるパターンだ (((((( ;゜Д゜))))))
70: 名無しさん 2009/03/22(日) 01:07:12
中に入っとるのは宿儺さまじゃない
住職がこれ言うのガチで怖いんだが 形だけ宿儺で中身は別物ってことだろ
72: 名無しさん 2009/03/22(日) 01:08:03
うちのばあちゃんが似た話してた 木彫りの像に厄を移す風習って東北にもあるらしい 人形(ひとがた)の大型版みたいなもんか
74: 名無しさん 2009/03/22(日) 01:09:28
(´・ω・`)つ病院 B叔父はまず病院行った方がいいのでは
77: 名無しさん@納屋の孫 2009/03/22(日) 01:25:33
74 病院には行った。この後書く。
Dさんは木像を直接どうこうすることはできないと言った。 ただ、知り合いの修験者に心当たりがあるから連絡してみると言ってくれた。
それから3日間、木像は仏間に置いたまま。 Dさんが毎日来て経を上げてくれた。
その3日間で起きたこと。
1日目の夜。B叔父が39度の熱を出した。病院に行ったが原因不明。 インフルでもないし、血液検査も異常なし。ただ熱だけが下がらない。
2日目の朝。Cさん(B叔父の嫁)が階段から落ちた。足首を捻挫。 Cさんは木像に直接触ってないが、B叔父の隣で寝てた。
2日目の夜。俺は自分の家(じいちゃんの家から車で30分)に戻ってたんだけど、 夢を見た。暗い部屋の中で、2つの顔がこっちを見てる夢。 片方は目を見開いて、片方は薄く笑ってる。 目が覚めた時、部屋の温度が明らかに下がってた。 エアコンは切ってない。窓も閉まってる。でも息が白かった。12月だからか? いや、暖房つけてたのに息が白いのはおかしい。
3日目。父が腰を痛めた。ぎっくり腰。父は木像を包みから出す時に持ち上げてたから、 その時痛めたんだと思いたい。思いたいけど、タイミングが悪すぎる。
Photo by Điệp Zader on Unsplash
80: 名無しさん 2009/03/22(日) 01:28:44
開封した順番に倒れてるじゃん B叔父(開封)→ Cさん(隣にいた)→ >>1(夢)→ 父(持ち上げた) 触れた度合いが強い順だ Σ(´∀`;;)
82: 名無しさん 2009/03/22(日) 01:30:01
これマトメサイトに乗るレベル
1 頼むから無事でいてくれ
84: 名無しさん 2009/03/22(日) 01:31:22
マジレスすると偶然の可能性もある 12月は風邪引きやすいし年寄りはぎっくり腰やりやすい 階段落ちも冬の乾燥でスリッパ滑ったとか 全部こじつけようと思えばこじつけられる
86: 名無しさん 2009/03/22(日) 01:32:08
84 それを全部同時期に起きたって言ってんだよ 偶然にしては出来すぎだろ
89: 名無しさん@納屋の孫 2009/03/22(日) 01:48:55
84 正直、俺もそう思いたかった。全部偶然だと。 でも4日目に起きたことで、さすがに偶然だとは思えなくなった。
4日目の朝、Dさんから電話があった。 修験者の方が来てくれることになったと。その日の午後に。
修験者のEさん(仮名)は60代くらいの小柄な人で、白い作務衣を着てた。 静かな人で、ほとんど喋らなかった。
仏間に入って、木像の前に座った。布を開けて、じっと見てた。 5分くらい黙って見てから、一言だけ言った。
Eさん「これはもう満杯だ」
それから2時間くらい、Eさんは仏間で何かをしてた。 俺たちは居間で待ってた。時々、低い声で何か唱えてるのが聞こえた。 お経とは違う、もっと古い響きの言葉。
途中で一度だけ、仏間からバンッて音がした。 何かを叩きつけたような音。Dさんが「入るな」と俺たちを止めた。
2時間後、Eさんが出てきた。額に汗をかいてた。12月なのに。
Eさん「封じ直した。だが前と同じ封じ方ではない。 前の封じ方は、蓋をしただけだ。中身はそのまま残ってる。 今回は蓋の上から鍵をかけた。しばらくは大丈夫だろう」
父「しばらくって、いつまで」
Eさんは答えなかった。代わりにDさんを見た。 Dさんが「寺で預かる」と言った。さっきは預かれないと言ったのに。 Eさんと何か話し合ったんだろう。
木像はDさんの寺に移された。
92: 名無しさん 2009/03/22(日) 01:52:11
これはもう満杯だ
住職が「手に負えん」って言って修験者呼ぶレベルのものが 「満杯」って 何百年分の厄が詰まってんだよ ( ;゜Д゜)
94: 名無しさん 2009/03/22(日) 01:53:40
1 その後体調は? B叔父は?
96: 名無しさん 2009/03/22(日) 01:54:18
sage
97: 名無しさん 2009/03/22(日) 01:55:02
禁后系の匂いがするな 開けてはいけないものを開けた系
100: 名無しさん@納屋の孫 2009/03/22(日) 02:10:33
94 B叔父の話を書く。これが一番きつい。
木像が寺に移された後、B叔父の熱は下がった。3日間39度あったのが、翌朝には平熱。 Cさんの足首も回復に向かった。父の腰も良くなった。 俺の夢も見なくなった。
……と思ってた。
年が明けて1月の半ば。B叔父から電話があった。
B叔父「なあ、お前、あの像の夢ってまだ見るか」
俺「いや、寺に持ってってからは見てない。叔父さんは?」
B叔父「……俺は見る。毎晩見る」
声が小さかった。B叔父はガサツで声がでかい人なのに、電話越しの声が掠れてた。
B叔父「同じ夢なんだ。暗い部屋の中で、あの顔が2つ、こっちを見てる。 目を開けてる方が俺を見てる。毎晩、少しずつ近づいてくる」
俺「Dさんに相談した?」
B叔父「した。お守りもらった。枕の下に置いて寝てる。でも変わらん」
B叔父「あのな。昨日の夢でな。あの像が、俺の名前を呼んだ」
電話越しに、B叔父が泣いてるのが分かった。50過ぎの大人の男が、声を殺して泣いてた。
103: 名無しさん 2009/03/22(日) 02:13:55
(´;ω;`) B叔父……
105: 名無しさん 2009/03/22(日) 02:14:30
100 毎晩、少しずつ近づいてくる
これ八尺様系だろ 夢の中で距離が縮まるやつ マジでヤバイ
107: 名無しさん 2009/03/22(日) 02:15:44
1 生きてるか? B叔父は今どうなってる?
110: 名無しさん@納屋の孫 2009/03/22(日) 02:28:11
107 生きてます。俺もB叔父も。
B叔父の件があって、Eさん(修験者)にもう一度来てもらった。2月のこと。 Eさんは今度はB叔父本人に会って、何かをした。詳しくは分からない。 B叔父と2人きりで1時間くらい仏間にいて、出てきた時にB叔父は放心状態だった。
Eさん「切った。もう夢は見ないはずだ」
それからB叔父は夢を見なくなった。熱も出ていない。 ただ、あれ以来B叔父は少し変わった。 前みたいにガハハと笑わなくなった。口数が減った。 Cさんが「別人みたいだ」と言ってた。
木像は今もDさんの寺にある。 Eさんの封じ直しがいつまで持つのか、誰にも分からない。 Dさんは「自分が元気なうちは管理する」と言ってくれたけど、Dさんも70過ぎだ。
じいちゃんに聞いた。「なんで俺たちに教えてくれなかったんだ」と。
じいちゃん「言えるわけないだろう。わしの代で終わりにしたかった。 納屋ごと壊して、誰にも見つからんようにするつもりだった。 だがお前らが先に見つけてしまった」
じいちゃんは、納屋の解体を急いだ理由がこれだったのかもしれない。 自分が生きているうちに、あの像を永遠に埋めてしまいたかったのかもしれない。
結局あれが何だったのか、正確なところは今もわかりません。 両面宿儺の信仰が形を変えたものなのか、もっと別の何かなのか。 Eさんは詳しいことを何も教えてくれなかった。
113: 名無しさん 2009/03/22(日) 02:31:08
1 乙。ホントに乙。 読んでるこっちまで背筋寒くなった
115: 名無しさん 2009/03/22(日) 02:32:22
110 B叔父は少し変わった。前みたいにガハハと笑わなくなった
切った時に何か一緒に持っていかれたんじゃないのか (´・ω・`)
117: 名無しさん 2009/03/22(日) 02:33:55
dat 落ちする前に保存しといた
119: 名無しさん 2009/03/22(日) 02:35:11
1 に聞きたいんだけど、じいちゃんの祖父(高祖父)が引き受けた時点で 元の集落はもう無いんだよな? その集落がどこにあったか分かるか?
122: 名無しさん@納屋の孫 2009/03/22(日) 02:44:03
115 ……正直、俺もそう思ってる。Eさんに「切った」って言われた時、 悪いものだけじゃなく何か大事なものも一緒に切れちゃったんじゃないかって。 でもそれを言ったらB叔父がかわいそうだから、誰にも言えない。
119 集落の場所は分からない。じいちゃんも知らないと言ってた。 高祖父の時代のことだから、記録も残ってない。 ただ「山の上の方の、もう誰もいない場所」とだけ聞いてる。
皆さん、長文読んでくれてありがとうございました。 これ以降はもう書かないことにします。 B叔父のこともあるし、あまりネットに残したくない。
最後に一つだけ。 あの木像の、目を閉じて笑ってる方の顔。 Eさんが封じ直した後、Dさんが気づいたらしい。
目が、薄く開いていた。
元は完全に閉じてたはずなのに。
以上です。
124: 名無しさん 2009/03/22(日) 02:45:55
目が、薄く開いていた
((;゜Д゜))ガクガクブルブル おいおいおいおい
126: 名無しさん 2009/03/22(日) 02:47:08
1 ……無事を祈る (´・ω・`)
128: 名無しさん 2009/03/22(日) 02:48:33
1 乙です B叔父さんとDさんとEさんにも乙を 保守
130: 名無しさん 2009/03/22(日) 02:50:12
まとめ用に保存した これマトメサイト乗るレベル乙
1 もうここ見ない方がいいかもしれん 思い出すたびに繋がりが戻るかもしれないから
132: 名無しさん 2009/03/22(日) 03:01:44
最後まで読んだ B叔父が「名前を呼ばれた」ってところで泣きそうになった 呪物ってのは結局、誰かの苦しみの蓄積なんだよな 何百年も厄を吸わされ続けた像が、最後に名前を呼ぶってのは 自分を解放してくれる相手を探してたのかもしれない
……いや、そう思いたいだけか
1 とご家族が穏やかに過ごせますように
Photo by Enzo Kazdal on Unsplash
もっと深く知りたい人向けの本をいくつか。スレで名前が出てた両面宿儺の伝承や、呪物系の怪談に興味がある人は手に取ってみてほしい。
朝里樹『日本現代怪異事典』(笠間書院)は、両面宿儺を含む日本各地の怪異を網羅的にまとめた事典で、民間信仰と怪談の境界を知る入口になる。糸柳寿昭『忌み地 怪談社奇聞録』(竹書房文庫)は、土地や物に染みついた因縁の実話怪談を集めたもので、呪物系の話が好きな人には刺さると思う。黒木あるじ『拾い子 怪談実話系』(MF文庫ダ・ヴィンチ)は、拾った物・貰った物にまつわる怪異を扱った短編集で、今回の話と通じるものがある。民俗学的な背景を知りたい人は島村恭則『現代民俗学入門』も参考になるはず。
本記事は世界各地の伝承・都市伝説・公開報道を編集したものです。個別の事象が超常現象であると主張するものではなく、文化史的な記録としてお読みください。心霊スポットへの無断侵入は法的トラブルの原因になります。立入禁止表示には必ず従ってください。
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日本現代怪異事典
朝里樹 / 笠間書院
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忌み地 怪談社奇聞録
糸柳寿昭 / 竹書房文庫
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拾い子 怪談実話系
黒木あるじ / MF文庫ダ・ヴィンチ
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現代民俗学入門
島村恭則
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