その他
昭和二十八年、四国の砂糖小屋で「火を借りた」種屋が見た柱の刻み
名を告げずに火を借りた夜、甘い匂いだけが残り、柱の傷が一本増えていた。四国の在に伝わる禁忌の話。
名を告げずに火を借りた夜、甘い匂いだけが残り、柱の傷が一本増えていた。四国の在に伝わる禁忌の話。
乗合バスの運転手が語る、地名を失った停留所と、そこで扉を開けた十七歳の車掌の記憶。
昭和51年、城下町の電話局に就職した投稿者が、空き番号の度数計だけが毎月七ずつ増える異常に気づく。やがてロッカーの数も、写真の人数も合わなくなっていく。
深夜バイト中、地下の旧氷室に先輩と降りた投稿者。だが石段を上がったのは一人。番号でしか人を数えない場所で起きた体験談。
昭和の遠洋漁船で夜の見張りに立っていた男が体験した、潮の止まった並行世界の港町。貝と珠を渡してきた漂着民の正体とは。